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[ 商品番号:23010201 / 神道研究 ]
増補 神道神學
[著者・編者] |
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上田 賢治 |
[出版社] |
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神社新報社 |
[初版] |
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平成2年3月15日 |
販売価格:
円
(本体価格 1,600円+税)
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〔定価: 1,760 円〕
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【内容紹介】 本書は、我が国における広義の宗教学を方法論的な基盤とし、諸宗教の伝統を視野に入れた立場から、神道の信仰体系を、この信仰に内的共観(感)を持ち得ない者にも、理性に基づいた理解へと導くことが出来るやうに心掛けて執筆された、神道神学の教科書である。
※ 平成2年の刊行から既に30年以上が過ぎ、著者の帰幽からも20年余り経た。 刊行後、他社刊行著作のなかで、著者自身の考への修正に言及されてゐた。そこで、今回(令和7年)の増補版発行の運びとなったのである。 著者自身の論の修正については、補註にて言及したほか、表記のブレの統一、誤字脱字の修正や誤読を避けるためルビの追記などを施した。 あくまでも、著者の論旨に影響のないやう留意した。 神道神學は、神社人の欠べからざる学問であって、生涯の奉仕・研鑽を通して追究してゆくべきものであり、本書は、その基本的な考へ方を例示するものである。 なほ、今回の増補版発行にあたって、國學院大學の西岡和彦教授に御協力をいただいた。改めてここに謝意を申し上げる。
【目次】
緒言
第一章 神道神学と方法の問題 第一節 方法としての神学 第二節 研究対象としての神道の範囲 第三節 神道神学の方法と構成
第二章 神理解の基本問題 第一節 神を論ずることの難しさ 第二節 「成る神」と「生まれる神」と 第三節 神霊と自然と 第四節 神の定義と多神信仰
第三章 天照大御神の信仰 第一節 太陽神天照大御神 第二節 皇祖神天照大御神 第三節 天照大御神の御神徳
第四章 天皇と神道信仰 第一節 天下治しめす天皇 第二節 神祭り仕へまつる天皇 第三節 現御神に坐す天皇
第五章 存在世界の理解 第一節 神道の歴史観 第二節 他界観の問題 第三節 死者の行方
第六章 人間理解の問題 第一節 人間性と罪の問題 第二節 罪と祓の信仰 第三節 死と生命の継承と
第七章 神道の倫理 第一節 明浄正直の心 第二節 教育勅語に示された倫理 第三節 倫理としての勤労
第八章 歴史神学の試み 第一節 万葉人の心 第二節 延喜式祝詞の神学 第三節 『倭姫命世記』に見る神学 第四節 産巣日神と禍津日神
第九章 実践・応用神学の課題 第一節 日本国憲法と政教問題 第二節 生命科学の進歩と神道
増補にあたって
【著者略歴】 國學院大學学長。神社本庁教学顧問。 昭和2年大分県に生まれる。陸軍士官学校を経て、昭和27年國學院大學文学部宗教学科卒業。昭和29年同大學大学院修士課程神道学専攻を修了し、國學院大學文学部助手、31年より河村短期大学助教授を歴任。ハーヴァード大学大学院留学後、國學院大學日本文化研究所研究員、同大學文学部助教授、同大學文学部教授、日本文化研究所所長、國學院大學学長を歴任。平成15年没。
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