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日本書紀 全現代語訳+解説〈一〉神代─世界の始まり おすすめ

[著者・編者]   寺田惠子著(訳・解説)
[出版社]   グッドブックス
[初版]   令和6年6月10日

販売価格: (本体価格 1,700円+税)
〔定価: 1,870 円〕
 
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【商品説明】
今から1300年前に成立した、最古の正史「日本書紀」。
女子大や社会人講座で人気の講師が日本書紀30巻をすべて現代語に訳し、わかりやすく解説したシリーズ(全8巻、年2巻刊行予定)。

第1巻は、天地開闢からイザナキとイザナミの国生み、天の岩窟隠れ、天孫降臨、カムヤマトイワレビコ(神武天皇)の誕生までを収録。

ありそうでなかった!「日本書紀」全文の現代語訳+解説本

『日本書紀』についての一般書は、全現代語訳だけで解説のないもの、あるいは印象的な部分を拾い出してまとめたものがほとんどでした。

幸いにも、社会人講座において、日本書紀30巻の原文を現代語に訳しながら解説を加えるというスタイルで人気を博している寺田惠子先生(古事記学会理事)がおられました。
その8年に及ぶ講義を元に、わかりやすく本にまとめたのが「日本書紀 全現代語訳+解説」シリーズです。

第1巻は、「神代の巻」と呼ばれる神話の部分を収録。
現代語訳と解説を色分けして読みやすくしています。

印象的なシーンに水墨画を挿入しています。描いてくださったのは、ダイナミックな作風で知られる渡邊ちょんとさん。
イザナキとイザナミ、アマテラスとスサノヲの誓約(うけい)などを1ページや2ページ(見開きページ)に収めています。

重要な内容を含む「別伝」も、すべて現代語訳
『日本書紀』には「一書にいう」という形で多くの別伝が記されています。
一般向けの日本書紀の本のほとんどが別伝を割愛していますが、じつは別伝の中には重要な内容が含まれており、また別伝を割愛してしまうと辻褄が合わなくなる部分も出てきます。そのため本書では、別伝もすべて現代語訳して解説を加えています(下のページ見本参照)。『古事記』にない神話のバリエーションを楽しむことができます。

解説の面白さ、深さ
本書の魅力は、なんといっても、著者・寺田惠子先生の解説。例えば、

◎男女の交わりのシーンを神話に入れたのはなぜか(国生みの段)
◎世界の神話におけるアマテラスの特殊性(天のイワヤの段)
◎大地母神としてのイザナミ、そして生と死の起源(神々の誕生の段)
◎ヤマタノオロチの正体(ヤマタノオロチの段)

など。ストーリーの面白さだけではなく、そこに込められた深い意味、また比較神話学の観点から、当時の人々が考えた「日本」を読み解きます。

中学生から読める本づくり
「日本書紀は長くて難しい」というイメージを抱いている人が多いとか。
そこで、本文(現代語訳)を少しずつ切りながら、解説を加えていく形をとり、小見出しをつけて内容が一目で分かるように工夫しました。

説明のいる難しい言葉は、脚注で本文の下に置いて解説しています。
また、神様名や見慣れない漢字にはフリガナを振り、中学生からでも読める本づくりを目指しました。

初めて「日本」という国の名を冠して、日本のアイデンティティを内外に示した書「日本書紀」。神々の時代から、日本建国、国内外の緊張や動乱、そして古代国家の安定期に至るまでの物語。その30巻をすべて現代語に翻訳し、一般の人向けにわかりやすく解説。年2冊、全8巻刊行開始! 第1巻6月10日発売
◆紫式部も読んだ!

1千年以上読み継がれた日本の「正史」がいきいきと現代によみがえる。
ありそうでなかった、日本書紀全文の現代語訳+解説。

◆本書(第1巻)では「別伝」もすべて掲載。

古事記にはない神話のバリエーションを網羅!中国、アジア、ギリシャの神話などとの比較も。広い視野から、日本神話を楽しめる!

◆日本書紀がこんなにおもしろいとは知らなかった!

女子大学でも社会人講座でも人気の講師が、やさしい語り口で“日本の始まり”を語る!

◆わかりやすい現代語訳、興味深い解説
<解説テーマ例>
・男女の交わりを神話に入れたのはなぜか(国うみの段)
・世界の神話におけるアマテラスの特殊性(天のイワヤの段)
・大地母神としてのイザナミ、そして生と死の起源(神々の誕生の段)
・ヤマタノオロチの正体(ヤマタノオロチの段) 等々、全編に。

◆本文と解説を色分けし、多くの漢字にふりがなを施して、中学生から読める本づくり。

◆印象的なシーンをダイナミックかつ繊細に描く水墨画を要所に挿入。

◆歴史上、初めて「日本」という言葉を冠して、日本のアイデンティティーを内外に示した書「日本書紀」。
神々の時代から、日本建国、国内外の緊張や動乱、そして古代国家の安定期に至るまでの物語。
長く難しいといわれていた「日本書紀」(原著30巻)をすべて現代語に翻訳し、一般の人向けにわかりやすく解説。

◆年2冊、全8巻刊行開始! 第1巻6月10日発売

<第1巻「神代ー世界の始まり」の内容>
・天地ひらく
・イザナキとイザナミ
・神世七代(かみよななよ)
・国生み
・神々の誕生
・アマテラスとスサノヲの誓約(うけい)
・天の石窟(いわや)
・ヤマタノオロチ
・天孫降臨
・海幸・山幸
・カムヤマトイワレビコ(神武天皇)の誕生

以下、続刊予定
〈2巻〉建国と神々の祭り (神武天皇〜欠史八代、垂仁天皇)
〈3巻〉ひろがるヤマト (景行天皇〜応神天皇)
〈4巻〉巨大古墳の時代  ( 仁徳天皇〜雄略天皇)
〈5巻〉海外との往来ー緊張と需要 (清寧天皇〜欽明天皇)
〈6巻〉日出ずる国 (敏達天皇〜皇極天皇)
〈7巻〉大化の改新から壬申の乱 ( 孝徳天皇〜天智天皇、天武天皇 上)
〈8巻〉律令国家へ (天武天皇 下〜持統天皇)

◆著者 寺田惠子
古事記学会理事、学習院女子大学講師。
東京都出身。豪州シドニー大学を卒業後、日本女子大学大学院博士課程単位修了。
湘南短期大学教授を経て、現在、学習院女子大学、和洋女子大学講師。
上代文学会理事。専門は日本上代文学。
古事記、日本書紀、万葉集の講義は社会人講座等でも人気を博す。
編著書に『日本神話事典』『万葉言葉事典』(共著、大和書房)などがある。

書評
令和6年09月16日付 6面

初心者も無理なく 楽しく読める一冊

 本書は、古事記学会理事・学習院女子大学講師の寺田惠子氏による『日本書紀』の現代語訳シリーズ(全八巻)の一冊目である。「あとがき」によると本書は、著者が講師を務めた社会人講座において『日本書紀』全巻を通読した講義録に基づくとのことであり、『日本書紀』の本文(現代語訳)を掲げた上で解説を加へていく講読スタイルとなってゐる。語り口は平明で、難解と思はれる語句には脚注も施してあり、とても読みやすい。

 最新の註釈・研究書や、文化人類学・比較神話学の業績も広く参照・活用されてをり、恰好の『日本書紀』入門となることはもちろん、すでに上代の古典にある程度親しんでゐる読者にとっても興味深い内容となってゐよう。日本の神話、歴史、古典文学に関心のある方々に広くお勧めしたい。

(國學院大學神道文化学部准教授・小濱歩)

240 頁 / 四六版 / ISBN:978-4-907461-42-3
≪改版履歴≫


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