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[ 商品番号:30230038 / 取次本 ]
日本全国 獅子・狛犬ものがたり
[著者・編者] |
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上杉千郷 著 |
[出版社] |
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戎光祥出版 |
[初版] |
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平成20年5月8日 |
販売価格:
円
(本体価格 1,800円+税)
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〔定価: 1,980 円〕
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メタボな狛犬、いぢけた狛犬、癒し系、筋肉隆々系、巻き毛タイプ、巻かないタイプなど、日本全国の狛犬が勢揃ひ! 「狛犬学」の第一人者が、霊獣のすべてをやさしく楽しく紹介。
目次
第一章 一歩近づいてみる獅子・狛犬 第二章 獅子東へ走る 第三章 狛犬はこうして生まれた 第四章 官から民へ、変身する狛犬たち 第五章 日本全国・狛犬めぐり 第六章 シーサーと世界の獅子 第七章 “獅子舞”小ばなし
――人々が「狛犬」に対して抱く、素朴で知的好奇心に満ち溢れた疑問に答へを導いてくれる内容が、まさに本書『日本全国獅子・狛犬ものがたり』には盛りこまれてゐます。その誕生から始まり、そして日本全国及び世界各国で見られるさまざまな獅子・狛犬について楽しく解りやすく紹介されてゐるのです。 本書の著者・上杉千郷氏は、狛犬研究の第一人者として広く「狛犬愛好会」に知られる存在です。私は、台湾に現在も残ってゐる日本統治時代の狛犬を訪ね歩く旅を続けてゐることから、著者との御縁をいただきました。そして、狛犬のお話を伺ふ機会をいただくやうになりましたが、神社で狛犬に接するお姿を拝見するたびに、狛犬からも大変慕はれてゐるやうに思へてなりません。 同書の前半部分で紹介されてゐるのは、獅子・狛犬のルーツ及び誕生から現在に至るまでの歴史です。普段参拝者にとって一番目にする機会が多いのは、参道に据ゑられてゐる石造りの狛犬ですが、実はその誕生よりもずっと前から獅子・狛犬の歴史が始まってゐるといふことにまづ驚かざるを得ません。悠久の歴史の流れより誕生した獅子がシルクロードを経て日本へ渡り、どのやうな変遷を経て神社や寺院の守護となり、さうして参道に狛犬が据ゑられるやうになっていったのか。神社や寺院と共にその長い歴史を歩んでいく様子が、まるで語りかけられてゐるかのやうに伝はってきます。 黙して語らぬ静かなる存在ゆゑに普段から特に気に掛けてもらふことのない狛犬たちに、秘められた素晴らしく価値のある歴史や文化を見出すことで、神社に狛犬が据ゑられてゐる理由や、さらには狛犬を奉納した庶民の心情等までもが、自づと見えてくるのではないでせうか。
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